2024-01-01から1年間の記事一覧

読書日記(3/18-4/10)

3/18 文通相手がおもしろいと手紙に書いていた『赤と青とエスキース』(青山美智子)を読んだ。四章の「大切になさいね。共にいてくれる、あたたかな生き物の存在を」という台詞がよかった。犬と暮らしたいよ本当に…。 3/24 ミステリーランドの『くらのかみ…

読書日記(3/3-3/16)

3/3 ゆっくり読み進めていた『穏やかな死者たち:シャーリイ・ジャクスン・トリビュート』(エレン・ダトロウ編)を読み終わった。深緑野分による解説でも触れられているが、シャーリイ・ジャクスンっぽさと言えば底知れない悪意や不条理(「くじ」)、語り…

読書日記(2/9-2/29)

2/9 北見隆の表紙に目を引かれて借りてきた『たまご猫』(皆川博子)を読む。日常の隙間に存在する不条理へ、ふと飲み込まれてしまう怖さ。不条理の怖さもありつつ、人同士の情念の怖さもある。性と死は強く結びついているんだな~とぼんやり思った。あと、…

読書日記(1/23-1/30)

1/23 最近、睡眠を改善するため湯船につかっている。ただ座っているのも暇なので本を読むことが多い。ここ数日は『半沢直樹 アルルカンと道化師』(池井戸潤)を読んでいた。半沢直樹シリーズの第五弾ということだが、前巻を読んでいなくてもついていけると…

読書日記(12/26-1/8)

12/26 荻原規子の『樹上のゆりかご』。なにかと男子生徒がデフォルトになっていて、「女子には危険だから」という聞こえのいい理由で女子生徒が伝統的な行事から排除される環境。多数派である男子生徒たちのカルチャーになじめない者が感じる、そこはかとな…